男で零戦が嫌いな人はいませんね(断定)。では、機銃発射レバーがどこにあるかご存知ですか?実は操縦桿にはついていないんです。
多くの人が、機銃発射のイメージに操縦桿を握る事を想像します。そして又、多くの人は戦闘機と言ったら零戦しか知りません。ですが零戦の機銃発射レバーは操縦桿ではなくスロットルレバーにあります。スロットルレバーとは戦闘機の速度調整の為のレバーです。零戦の場合はコックピット左側面に付いていました。なぜここに付いていたかというと、当時の操縦桿はそのまま連動して翼を動かし操縦していたので、現在の戦闘機と比べてとても重かったのです。これは高速でドッグファイトをしている時は尚更で、その為あまり重さが変化しないスロットルレバーに機銃発射レバーが付いていたのです。又、二一式では7.7mmと20mmの、その他の型式でも大抵二種類の機関銃を装備していましたが、これはスロットルレバーの頭についていたレバー(スライド式)で7.7mmのみと7.7mm+20mm同時発射に切り替えることができました。また、証言にのっている、7.7mmのセーフティを手動でかけ、20mmのみを発射したというのは、7.7mm機銃2基が正面の左右上(勿論コックピット内)に付いており、直接触れるようになっていたため、それにセーフティをかけたのだと思われる。また、20mmにもセーフティはあり、それは正面下方についています。
因みに、実は別の機体の中には機銃発射レバーが単純に操縦桿についている物もあります。(また、零戦の中にも左手が無いため特別に操縦桿についている物もあります。)例えば、二式複座戦闘機屠龍、三式戦闘機飛燕、四式戦闘機疾風、五式戦闘機等、陸軍機の最後の方は操縦桿に付いています。(ここでも陸海軍の仲の悪さが出た...?)